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『森林環境譲与税基金』が設置されます。

令和2年(2020)9月12日

 この度、鎌倉市では、『森林環境譲与税基金』が設置されます。
 まず、森林環境税及、そして森林環境譲与税についての概要ですが、国ではパリ協定の枠組みの下における我が国の温室効果ガス排出削減目標の達成や災害防止を図るため、森林整備等に必要な地方財源を安定的に確保する観点から、森林環境税、そして森林環境譲与税を創設しました。
 森林環境税については、令和6年度から国内に住所を有する個人に対して課税する国税であり、市区町村において、個人住民税均等割りと併せて一人年額千円が課税されます。その収税は、全額が森林環境譲与税として都道府県・市区町村へ譲与されます。
 この制度は令和元年から譲与が開始されており、鎌倉では、民有緑地への支援など緑地の維持管理に係る経費に充てるため、基金を設置し積立金とすることとなりました。初めての積立金は13、609,000円ということです。
 森林をはじめとする豊かな緑は、空気や水をきれいにし、二酸化炭素を吸収して地球温暖化を防いだり、生活空間に潤いと安らぎを与える等、私達の暮らしには欠かせないものです。
しかし近年では、木々が成長しすぎてしまい、緑が災害の原因となることが全国的にも多くみられ、緑が脅威に変わってしまっているといっても過言ではないと感じています。本来は緑は成長しすぎることのないように適宜な伐採が必要ですが、日々の生活の中で木を炭や薪等に利用することもなくなり、殆ど手を入れなくなった山の木々は大きく育ってしまっています。鎌倉も同様です。
 また、鎌倉では緑を保全するという考え方が、いつの日からか、保全のためには枝払い一つ行ってはならないといった極端な考え方が一般的に強く根付いてしまっていた時代があります。その考え方で緑を守る期間が長く続き、さらに地球温暖化もあり、木々の成長を加速させ、山の木々が人間の手におえなくなりつつあると思って心配してきました。
 生活の中で緑に癒され、潤いを与えられて、緑と良い関係であることを望んでいることは誰もが共通していることです。特に鎌倉はその緑を誇りにしてきました。私もそういう気持ちには変わりありませんが、一方で良好な緑の保全と保護、維持のためには「適宜な伐採が必要で、それにより緑の更新を促すことが緑の良好な維持につながる」と訴えて10年近くになります。伐採には大変な費用がかかります。そして公有地だけでなく、緑の維持管理に悩まれている民間の所有者が多くおられることを認識しております。
鎌倉では『樹林維持管理事業』があり、これは歴史的風土保存区域・近郊緑地保全区域及び、緑地保全推進地区等の良好な環境を保持するために昭和63年から、所有者に代わって樹木の枝払い等を行うものです。市内を6地区に分けて、毎年2地区を対象として実施しています。大変有難い事業です。しかしこの事業だけでは間に合わなくなってしまっているのも事実で、特に昨年の台風の被害の復興は未だにできていない箇所が幾つもあります。
 こうしたことから、この度の森林環境税、森林環境譲与税については、国が森林整備を喫緊の課題と捉え、課税もやむなしとして対応したことは、本当にもはややむなしと考えています。私達の生活に欠かせない緑の将来を考えると、これから鎌倉の緑を良好な状態で保全するためにこの基金が有意義に活用されることを大いに期待しております。        
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