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教育子どもみらい常任委員会行政視察 大阪茨木市「茨木っ子グローイングアッププラン(一人も見捨てへん教育)について」

令和元年(2019)10月10日

 教育子どもみらい常任委員会行政視察の二日目、大阪茨木市「茨木っ子グローイングアププラン(一人も見捨てへん教育)について」です。

 茨木市は、川端康成氏が3歳から16年間暮らした町で、鎌倉市と同じように名誉市民となっており、「川端康成が学んだ教育のまち茨木」としています。町中に、川端氏原案の「葬式の名人」が映画化されてて、その先行ロードショーの宣伝ポスターが貼られているのが目立ちました。

 茨木市の教育は、平成20年からスタートした教育プランは、全国学力状況調査の結果から、学力低位層と学力高位層があることを知り、ゆめ力・自分力・つながり力・学び力・元気力の5つの力を大切にして、特に学力低位層の子ども達に目を向けて、低位層にいる子ども達を減らすために目標値を設定して、その目標値に達成するべく努力するものです。その成果は、これまでの10年間に、さまざまな課題にぶつかり、その課題を乗り越え、必要な改善を行いながら目標を達成し、全国トップレベルまでに向上しました。

 これは、学校と教育委員会の連携が非常に上手く行われている結果であることは言うまでもなく、説明を伺っているだけで、教育委員会としてこのプランを進めて行こうという強い意欲が感じられました。その意欲がこのプランを牽引しているということは確かです。その意欲の中で、必要と判断して各学校の全国学力状況調査の結果を公表しています。これも立派です。そして、課題のある子どもに対する支援のための人の配置に多額な予算を投じており、勉強が苦手だった子どもに寄り添って勉強に取り組むことを好きにさせたり、生活面でも同じように寄り添って生活改善を行う等して、第4次までのプランを遂行しています。今後の第5次のプランには、現在世界的に注目されている「非認知能力」の向上を導入していきたい、という意欲も語られま した。

 大阪大学の清水宏吉教授が、このプランのアドバイザーとして茨木市の教育の推進し携わられているようですが、その教授のコメントとして、今後の茨木市の教育は、「右肩上がりの成長」から「良好な水準の持続」を目指すようにとされています。そこには、先生の働き方の改革にもポイントが置かれ、働きやすい職場の提供についても人的配置が必要であり、それによって、子ども達とたっぷり関わることができる教室をつくることが、現在達成した良好な水準の持続に繋がるということです。

 子ども達の成長に必要で参考になることが沢山あると感じた視察でした。









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