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教育子どもみらい常任委員会行政視察 堺市博物館及び仁徳天皇陵古墳「百舌鳥・古市古墳群の保存管理のあり方について」

令和元年(2019)10月9日

今日と明日の二日間の日程で、教育子どもみらい常任委員会行政視察が行われました。

今日は、大阪堺市博物館と仁徳天皇陵古墳の視察を行いました。

 今年、令和元年(2019)7月6日に世界遺産登録されたばかりの「百舌鳥・古市古墳群」は、登録後は、観光客が3倍となり、昨年の4月から9月の半年間と今年の同じ時期と比べるても2倍となっているそうです。今日だけでも、週日にも関わらず4〜500名の受け入れをしているということで、非常に注目されている登録地であることがわかります。  百舌鳥・古市古墳群は、古墳時代の最盛期である4世紀後半から5世紀後半にかけて築造された古代日本列島の王たちの墓群です。百舌鳥エリアは、堺市内の東西・南北4キロメートルの範囲に広がっています。構成遺産として23基21件の古墳が選ばれており、その中には世界最大級の墳墓・仁徳天皇陵古墳(国内第1位)や履中天皇陵古墳(同3位)をはじめとする巨大前方後円墳等が含まれています。

市街地の開発の動きに対して古墳群の保管管理のあり方の工夫、周濠に囲まれた墳丘を安定して維持するための評価方法はどのように検討されているのか、被破壊での評価の可能性、市街地・住宅地にある古墳群への来訪者への対応と陵墓への静謐と尊厳の維持にどのような配慮をしているのか等について伺いました。

宅地造成が盛んに行われている中で1600年もの長い間守ってきたことが高い評価を得たようですが、さらに宮内庁が墳墓内の調査や研究以外には立ち入りを禁止することによって墳墓内に祭られている装飾品や埴輪等も保存管理されてきたことに繋がったとされています。今後の保存計画は、個々の墳墓というよりは、包括的な計画で進めて行く方針ということです。

博物館内には、ヴァーチリアリティ―カメラを通してドローンから見た仁徳天皇陵古墳(前方後円墳)を中心に履中天皇陵古墳や周囲の光景を、1600年前の築造された頃の周囲の様子にタイムスリップしたり、現在の様子に戻る等しながら比較する体験をしました。

何しろ巨大な古墳ですので、高い所に登らなければ全景は確認できません。また確認できるような高い所はありません。そこであたかもドローンに乗ったかのような気分で、墳墓の外からの全景も内部も確認することができるこのカメラの活用は、大変有意義と感じました。

1600年前は、大阪湾が墳墓に今よりもっと近く、当時は、海を利用しての貿易等が盛んであったことがうかがわれます。今より当時は緑が少なく、今では緑に覆われた墳墓であるのに比べて、築造当時は、墳墓もその周囲も緑は殆どなかったようです。

仁徳天皇陵に近づいても全景は確認できませんが、拝所まで行き、威厳があるけれど、とても清楚な白木の鳥居が立つ拝所まで行き、巨大な鍵穴のような形をした墳墓を思い浮かべながらお参りをして、今日の視察が終了しました。







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