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鎌倉まつり最終日 武田流 流鏑馬

平成31(2019)年4月14日  鎌倉まつりの最終日を飾る『武田流 大日本弓馬会 流鏑馬』が、今年も鶴岡八幡宮の馬場で開催されました。  今回の鎌倉まつりのスタートでは、まだ段葛の桜も花が残っていましたが、中盤にそれは散り、最終日には八重桜とツツジの頃となりました。  今日は暖かで、陽射しも眩しく初夏の陽気です。  今回の流鏑馬には、2頭の新人ならぬ新馬がベテランに加わって活躍しました。その名は、『おもだか』と『ひかず』です。  この2月の小田原の梅まつりに初陣だった『おもだか』は、御歳10才。2月の初陣から今日まで、さらに猛特訓を受けてきたそうです。猛特訓の訳は、年齢は10歳ですが、流鏑馬経験は初めて。小田原の梅まつりは、訓練が足りていない状態で出場したそうです。まずは、流鏑馬のために走ることを教えるのはとても苦労があったそうです。愛情を注ぎ、優しく接しながら、時には厳しく。馬房で一緒に寝ることも。お互いの意思疎通が深まるための努力をこの2か月間ずっとしてきたそうです。本当に『おもだか』を大切に思い、コミュニ化―ションをとりながら一生懸命調教されてきたことが伝わり、思わず涙が目に溢れました。離れている時も『おもだか』を忘れれない、とお話ししてくださったのは、『おもだか』の背にまたがり、今回の流鏑馬を行った射手の方です。  その『おもだか』は、他の馬に比べて体が大きく、濃い灰色と黒の配色に『おもだか』という草の花に似た模様があるために、その名がついたそうです。『おもだか』とは、別名『かちいくさぐさ』と呼ばれており、その名の通りの馬に育つようにと願いが込められた名前でもあります。足先には黒毛の房毛がついていて、とてもおしゃれな馬です。  行軍の時に初めて観た時から気になる馬でした。  今日一日で、沢山のエピソードを作ったのも『おもだか』でした。出発の合図である扇が変わっても、なかなか一歩を踏み出さず、挙句出る順番を直前で変えざるおえなかったり、上手く走り切ったかのに、歩いて戻る途中で、クルリと後ろを向いてしまったり、と射手をかなり困らせました。そうした光景は、観ている私は微笑ましくも感じていましたが、多くの観客の前で手こずらせる『おもだか』を制する難しさを目の当たりにし、射手の思いはいかばかりか、と察してもおりました。  馬は感情面等では人間に近いところがある動物です。射手とのやり取りも、そんな風に思って観ていると、『おもだか』の気持ちも分かるような気がするから不思議です。  やはり『おもだか』の大きな体を正しい方向に向きを変え進むのは容易ではなかった、ということでした。確かに、クルリと後ろを向いてしまった馬はこれまで私も流鏑馬を観てきた中で初めてでしたが、ぐずる馬を手綱一つで本来の体勢に戻して、平然と進める様子に関心するばかりでしたよ、そして、『おもだか』に親近感を強く持ち、これからも応援していきたい、と伝えました。  新馬、『おもだか』と『ひかず』のこれからの成長が楽しみです。  やはり、流鏑馬は色々な側面から観る楽しみがあり、面白いです。射手の技も、その的の成績も、そして馬一頭一頭の表情も。日本の伝統として受け継がれてきた文化である流鏑馬です。多くの海外からの観光客も観ていました。とても感心があるようでした。  5月1日には、明治神宮で奉納があります。  流鏑馬の春の陣はまだまだ続きます。

























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