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大船フラワーセンターで「桜の講演会」と「桜の集い』 かまくら桜の会主催 

平成31(2019)年4月3日  今年は、気温が低いために玉縄桜のような早咲きの桜を除いて、全体的に開花、あるいは満開が遅く、その分長く桜の花を楽しむことができ得した気分です。  この分だと、5日に行われる市内の公立小・中学校の入学式の際にも桜の花が見られます。  南北朝時代に鎌倉から京都へ運ばれた一本の桜が、大島桜の一種の「普賢象桜」であり、鎌倉の材木座が発祥の地だとされています。そして、江戸時代、後水尾天皇が、桜の木の下を御車で通りすぎようとしたところ、あまりの美しさに車を返して、その花容を確かめたとされる桐ケ谷桜があります。この由来から桐ケ谷桜は『御車返し』とも呼ばれています。この桜も鎌倉の材木座の谷戸の地名が由来で、鎌倉発祥の桜とされています。鎌倉桜の会では、「鎌倉桜」という品種がないことは残念ですが、桜が繋ぐ二都の歴史をとどめようと考えて、現在植樹活動を行っています。これまでに、鎌倉歴史文化交流館前や永福寺国指定史跡等に各所に植樹しています。  「鎌倉同人会」もこの活動に賛同し、八幡宮境内、華頂の宮庭園、そして2か月前には鎌倉市立第二中学校のグラウンドの土手に一本植樹しました。  今日は、そうしたこれまでの長きに亘り活動してきた数々の記録をパワーポイントでの紹介を見ながら、これまで共に活動してきた鎌倉みどりの会の方達、またそれ以外のこの活動に興味のある皆さんが集まって、「かまくら桜の会」の歴史を振り返るひと時を大船フラワーセンター本館2階講義室で過ごしました。  センターの庭には、色鮮やかなチューリップの花が咲揃い、芝の上にシートを敷いて、春の午後のひと時を楽しむ家族の様子が幾つも見られました。のんびりした時間が流れていて素敵でした。    桐ケ谷桜も咲いていました。ソメイヨシノより花としては豪華な色合いと花形をしています。まだ満開までにはなっていませんが、これから暫くまだ楽しめそうです。  日本は梅の花に重きをおいていた時代が長く続いており、寒い冬を乗り越えて、まだ冷たい風を受けながら春が近いことを告げる梅の花は、1300年前の奈良時代には花見の代表でした。現に4月1日に発表された新元号も万葉集に詠まれている梅が関わっているということです。華やかというよりは素朴な花容が日本人には「高潔」の象徴とされてきており、今でも日本人は梅を見て春が近いことを知るのには変わりはありません。   平安時代になると、花見の対象が桜に変わり、『古今和歌集』には、梅を詠んだ歌は18首程度に対して、桜を詠んだ歌は70首にもおよんでおり、以来、桜の人気に逆転したことがわかるようです。  今や桜は国花です。日本人の中には、桜を求めて日本中を横断する人もいる程。  5日には、鎌倉歴史交流館前に植えた桜の花を確認ご、交流館のご近所にお住まいの会員のお宅に咲く古木で美しい桜の花見を予定しています。







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