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平成30年度教育こどもみらい常任委員会行政視察に行ってまいりました。 沖縄県那覇市 自立支援事業(不登校児童・生徒)の取り組みについて、沖縄県埋蔵文化財センターについて

平成30(2018)年10月15日〜16日  今年度の教育こどもみらい常任委員会の行政視察は、『沖縄県の那覇市の自立支援事業(不登校児童・生徒)の取り組みについて』と『沖縄県埋蔵文化財センター 文化財の発掘・公開・保全の取り組みについて』という内容です。  鎌倉は気温が18度程と肌寒くい気候になっていましたが、沖縄は、25度あり、激しく降った雨の後ということもあってなのか、少し蒸し暑い気候でした。以前訪れたのは、8年程前です。2度目の沖縄は、行政視察で訪れることになりました。  15日は、那覇市真和志庁を訪ね、『自立支援事業(不登校児童・生徒)の取り組みについて』を担当の教育委員会教育相談課長をはじめこの事業に取り組んでいる教育委員会の方達と面談し、取り組むことになった経緯や現在の状況、そして実際に支援を行う各教室を案内して頂きながら見学しました。この建て物は、嘗て消防所であったものを活用しています。  那覇市は「子どもの非行・あそび」の状況が非常に深刻であり続けてきた経緯があります。内地での非行年齢のピークが16歳と言われる一方で那覇市では、それよりも2歳早い14歳だということです。 貧困率が高く、貧困家庭の連鎖が見られ、それが不登校繋がってしまう児童・生徒が非常に多く、その支援に行政が取り組みを始めています。貧困対策事業の成果は、この10年で児童・生徒の非行数は大幅に減り、屋外を徘徊する子ども達の数が大きく減少傾向にあるということです。  「じりつ」という言葉が、『自律』だけでなく『自立』という文字を子ども達に使用していることは、大変注目すべき点だと考えまています。実際に小学校の建て物の正面の壁には『自立』と書かれた看板が大きく掲げられており、早い時期から『自立』を子ども達に意識づけようとしていることが伺えます。  『相談室(はりうん)』、『適応指導教室(あけもどろ学級)』、『学習支援室(ていんばう)』『自立支援教室(きら星学級)』、『自立支援教室(むぎほ学級)』といった各教室でそれぞれの児童生徒に適した対応を行っています。  不登校等に悩む児童生徒をはじめ、保護者そして教師に対して、臨床心理士等による教育相談・支援が行われ、心理的・情緒的な不安が要因となって登校できない子ども達に安心できる場所を提供し、自主性や社会性を育て、また人間関係の改善が必要な子どもにはその改善を促し、学校に適応できるように進めてきます。この場合、人間関係が原因なのか、発達の問題なのかを判断し、保護者担当、子ども担当に分かれて、それぞれに対応しています。  そして、不登校により学習が遅れてしまっている児童生徒に学習支援員が学習の指導を行って、社会への適応を促します。また、高校進学を希望する過卒生に対して高等学校入試に向けた学習支援をワン・ツーマンで行い、社会的な自立を促すと共に、全国最下位である沖縄県の高校進学率の向上を目指すように取り組んでいます。実績も上がり、昨年、学習支援を受けて進学した青少年は、100パーセント合格したということです。専属の支援員を配置して遊び・非行傾向等で不登校の児童生徒にたいして体験活動を通して日中の居場所を確保し、学校や社会への適応促進や将来の社会的自立や自律に向けた支援を行っています。いずれも支援員との信頼関係を築くことがまずは大切であり、保護者と必ず一か月に一回は面接を行い、保護者からの情報が得られるようにしています。  また、貧困家庭で不登校等の児童生徒に日中の居場所を確保し、様々な体験活動を通して、将来の社会的自立・自律に向けた支援を行っています。  「教育相談支援員」を全小学校に配置して、不登校や不登校傾向にある児童生徒や保護者の相談や支援に取り組んでいます。その支援員を対象に研修会を実施して、不登校の現状や未然防止、対応の仕方等について情報交換や助言を行っています。さらに、各中学校区には「子ども寄り添い支援員」を派遣して、貧困家庭の児童生徒の実態把握を行いながら、学校や関係機関と連携して、貧困問題対策に取り組んでいます。この「子ども寄り添い支援員」は、「自律支援教室」の貧困家庭での不登校等への取り組みと連携しています。  この他に、子どもの非行・あそびが目立つ性質から、『街頭指導 がいとうポラリス』という団体が配や置され、子ども達の深夜徘徊による舗道人数の減少に繋げる取り組みを行っています。これは、専任指導員や青少年指導員(全中学校区配置)が、青少年の問題行動(不良行為)が頻繁に見られる繁華街や公園、そしてゲームセンターやカラオケボックス、学校周辺の溜まり場等を巡回して、徘徊する青少年に積極的に声をかける等して、帰宅を促しているのです。非行の未然防止や早期対応を図ることために、必要に応じて関係機関と連携をとることもあります。私も青少年指導員をしていた時期がありますが、沖縄では、街頭指導員の役目をしていることがわかりました。  この他にも、各学校に生徒サポータ―が2名、支援員が1名ずつ配置されたり、学習ボランティアを学校の申請により派遣する等して、支援の拡充に努めてい    全ての取り組みは、最終的に「自立」が目的であり、学校に復帰というよりは、社会に出られるようにするということだということです。『自立』が最終目的であるというところが、当然のことなのですが、印象に強く残りました。  また、すべての支援室や取り組みには名称がついており、沖縄の独特の言葉で表現され、支援に取り組む人達の子ども達への強い想いが込められていると感じます。  『はりゆん』は、「晴れてゆく」という意味で、さま様な悩みを抱えた子ども達や保護者が、一緒に相談していく中で、少しずつ気持ちが晴れていき、元気になっていくという願いが込められています。  そして、「あけもどろ」は、沖縄・奄美大島に伝わる古代歌謡「おもろさうし」の中で語られたもので、南国の太陽が東に昇時、一瞬、鮮やかな光が渦巻き状に織りなしてくる荘厳で雄大な光景をさしたもので、その光景のように、一人ひとりが天空に輝いてほしいという想いが託されています。   「きら星」は、目標(自分だけのきら星)をみつけよう!ということで、いろんな人と出会い、触れ合い、学びや体験通して、自己実現に向けて頑張る精神を身につけ、自分を磨いてほしいという願いが込められています。  「ていんばう」は、宮古の方言で「虹」の意味。「ていん」は空・天を指し、「ばう」は蛇を指します。「虹」は蛇が天に昇った姿としたもので、虹の語源もそこからきているという説があります。雨上がりに出る虹のように、子ども達の未来への「かけ橋」となる希望のイメージです。  「ポラリス」は、ラテン語で北極星。船乗りが、動かない北極星を目印に航海するように、青少年も何か目標を見つけて、健全に真っすぐ進み歩んでほしい。また、星を見つけたら、青少年は早く家に帰宅して、家族と夕ご飯を食べて過ごす意識を持ってほしい、という2つの願いが込められています。  「むぎほ」は、厳しい自然環境にも耐え抜く「麦の穂」が、天に向かってまっすぐ伸びていく様子から、子ども達が困難な環境に対応する中で、力強く・たくましく成長し、やがて豊かな実りとなって自立していく願いが込められています。  翌日の16日は、同じく那覇市内にある『沖縄県埋蔵文化財センター』を訪れました。同じ市内とは言え、距離があるためにタクシーで分乗して向かうことになりましたが、まず驚いたのがベテランのタクシーの運転手さんが、その場所を正確に知らなかったことです。しかし、行ってみると、センターは約、16,400へーべーの敷地に建つ立派な建物で、施設建設費が約17億円というのも魅力的な金額でした。  出迎えて下さったセンターの所長さんをはじめ教育委員会の方達からの説明や質問のやり取りを施設内の会議室で行った後、訪れた人達が土器を作製する等の体験ができる部屋から沖縄全体で4,500カ所の遺跡から出土した埋蔵文化財が展示されている部屋へと歴史を辿る説明を聞かせて頂きながら見学しました。昔からコミュニティ―があったことがわかる遺跡物でした。現在は、嘗てペリーが沖縄にも来ていることから、当時の港や沈没した船の遺物等の発見のために海の中の発掘も行われています。  教育としてセンターの活用は、県内の学校の生徒が、歴史の授業でセンターに多く訪れいますが、距離が遠い離島等にある学校には、センターから出前授業を行っているそうです。  建て物の一階にあたる埋蔵文化財の収蔵庫の見学コースは、収蔵物の一部展示と出土物の清掃や貼り合わせる作業している現場を同時に見ることができるように設えてあり、素晴らしいものでした。鎌倉でも強く望んでいるまさに理想的なそのものの施設でした。すでに30,000箱の出土物が収蔵されており、さらに今後も海洋中の発掘や普天間基地内からの大量の出土物が予想されることから、収蔵庫の拡充のための予算を要求しているそうです。後4〜5年で収蔵庫は一杯になってしまうことが想定されています。  県立小学校が平成12年に移転した跡地を利用して建てられた施設だそうですが、もっとPRをして多くの方達に見てもらうことを進め、沖縄の歴史が古く縄文時代からの人々の暮らしぶりや当時の人々の姿等がはっきりわかる貴重な遺物が非常に多く残っていることを沖縄県民だけでなく、日本全国の人達に知ってもらうことが必要なのではないか、というのがまず第一に強く感じたことでした。

  15日の登校支援の取り組みを視察した後、那覇市議会を訪ねて、議場見学をさせて頂きました。壁に大きなモニター画面が設置されており、フラットな床で全体に明るく、よく工夫がされていて、とても素敵でした。憧れの議場の在り方でした。















































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