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季節の贈り物

平成30(2018)年4月11日  早朝の宅間川です。  2羽のカルガモがゆっくりと川を上っていくのを見守りました。  恐らく番でしょう。毎年この時期に何度か滑川から支流のこの川に入ってきます。  一週間くらい前からオオルリが鳴き始め、少しずつ春に別れを告げながら、初夏の訪れを告げているように聞こえます。  他にヤブサメやセンダイムシクイ、ウグイス、キビタキのこの季節特有の囀りをそれぞれが披露しています。  草花、そして木花のいずれもグンと音さえ聞こえませんが、成長する度に音でもしそうに毎日芽や枝が伸びて、蕾を膨らませています。  雨が降ると、その翌日の陽射しは、草木にとっての何よりの栄養と言わんばかりで、地球一杯のエネルギーを吸い込もうと懸命です。  アゲハやカワトンボも飛び始めました。  今年の夏は例年にも増して暑いそうだ、という情報も飛び交っています。  さて、数週間前のことです。私が庭にいると、5〜6人の女の子達が通りかかり、「前川さ~ん」と声をかけてくれました。小学校高学年の地元の子達でした。小さい時から知っている顔なじみの女の子達です。  これからオタマジャクシをとりにいくということでした。「いいわね。私にも少し分けてね。」なんていいながら、見送りました。数時間後、彼女達は賑やかに戻って来て、「これ前川さんの分で~す」と言って私の分としてちゃんと白い紙コップに数匹を分けて持って来てくれました。とても嬉しかったです。「パンを食べさせるといいみたい。」と教えてくれました。大事に育てて、育ったら報告することを約束しました。束の間ですが、とてもほのぼのとして、何とも言えない優しい会話と温かな気持ちにしてくれるひと時でした。  子ども達の遊び方も近年では色々な変化があり、ついていけない大人の一人だと感じている昨今ですが、オタマジャクシをとりにいく、つまり自然の中で遊ぶ、という発想が子ども達の中にあることがわかったことも私にとってとても嬉しいことでした。  私自身も子どもの頃によくオタマジャクシやザリガニを育てた経験がありますが、こんな風に思いがけず、オタマジャクシをプレゼントしてもらい育てることになるとは。オタマジャクシが少しずつ大きくなっていくのを見ながら、彼女達の顔が重なり、「しっかり育てなくては…」という不思議な緊張感を覚え、その緊張感を楽しんで育てているところです。





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