令和2年(2020)11月4日
鎌倉同人会主催の『心の旅・歴史の旅』に参加しました。例年はこの季節にはバスツアーが実施されますが、今年はコロナ禍の配慮で会員のみ参加でマスクをし、密を避けての少人数定員で、身近な北鎌倉の臨済宗円覚寺を訪ね、横田南嶺管長によるご法話と座禅、そして当会副理事長で昨年まで円覚寺の教学部長をされていた瑞泉寺の大下一真ご住職による境内並びに国宝舎利殿の拝観という日程で実施されました。午前から昼にかけての短い時間でしたが、抜けるような青空で爽やかな空気に包まれて、少し紅葉がすすんでいるモミジの木々に誘われて円覚寺の門をくぐり、旅は始まりました。
まずは当会で数年前に境内の片隅に植えたという鎌倉桜(桐ケ谷桜)の成長を確認し、方丈にはいり、横田南嶺管長の「今、釈宗演老師を思う」というご法話を頂きました。
先日の11月1日に没後100年祭を迎えたばかりの円覚寺、建長寺両寺の管長も務められる等、明治・大正期の高僧である釈宗演禅師について、その功績やひととなりのすばらしさをお話し下さいました。1世紀前にすでに「個人ファースト」という考え方が生まれ、そのことを老師は憂いておられたことや一方で禅を欧米に日本人として初めて伝えられた僧として知られていたのですが、その熱い想いが、横田管長様のお話される声を通して改めて伝えられ、それを受け止めさせて頂いた貴重な時間となりました。
座禅は、かつて建長寺で何度が経験がありました。久しぶりの体験い気持ちがシャキッとしました。
とても綺麗な姿勢でしたよ、と褒めて頂いて嬉しかったです。
なかなか普段は入ることができないという舎利殿や正績院等を日頃の修行の厳しさを創造しながら拝見しました。
やはり会員である鎌倉蜂の木さんで秋のイメージをした彩りの美しいお弁当を頂き、流れ解散となりました。
天気にも恵まれ、こんなにも身近な地元で本当に『心の旅・歴史の旅』ができたと別れ際に皆で喜びあいました。